横文字迷子からの脱出
今回はパーパス、ミッション、ビジョン、コンセプトなど、横文字がどうしても多くなってしまうブランディングにまつわるキーワードを一気に解決してまいります。
私自身ラグーンに入ったばかりのころ、言っていることがみんな違うので混乱していました。
その頃を思い出して、今回のテーマは「横文字迷子からの脱出」です!
ブランディングをもっと身近にというビジョンを描いてからは意識して言葉の定義をお伝えしておりましたが、一気に俯瞰して記載していなかった為ここでまとめてみようと思います。
まずブランディングとマーケティングの違いを説明します。
ブランド
定義:提供者と顧客が持つ共通イメージ
効果:提供側にとっては無形資産として長期利益確保、人財、メディア露出など物事を引き寄せる
ブランディング
定義:ブランドをつくる為の活動すべて。顧客から企業に意味やイメージを持ってもらう仕掛け
効果:ブランドを創ることができる
※企業ブランディング、プロダクトブランディング、採用ブランディングなど規模の違いで種類があります
マーケティング
定義:市場・ニーズ(JOB)を創る。狭義の意味では広告活動。企業→顧客へ
効果:顧客理解で販売を不要にする
広い意味や狭い意味など、英語を日本語に訳すのでどうしても表現が難しい範囲もあります。
英語には抽象度を上げ知らないものが見えたり、意味を広げる効果がある為多用されていますが、そろそろ具体のフェーズでもいいんじゃないか。と思うこの頃です。
しかし、便利ではあるので使ってしまいます。抽象の裏に隠された具体にどこまでこだわれるかが、情緒的な価値を創ります。
そのなかでも言葉は一番コストパフォーマンスが優れるのでリーダーは言語化能力が必要です。
では次に、企業が「なぜ、誰に、何を、どのようにビジネスをするか?」に関わるキーワードです。
ミッション
定義:目指し続ける言葉。企業の社会的使命
効果:なにかあったときに立ち戻り判断基準となる
パーパス
定義:目指し続ける言葉。ステークホルダーを大きく巻き込む企業の社会的使命
効果:企業の立ち戻る判断基準であると共に、関わる仲間や顧客の変化による新ビジネスモデルの創出
経営理念
定義:経営者としての哲学。主に社内向け
効果:組織力の向上など
ビジョン
定義:具体的で未来的なまず目指す大きなとある地点
効果:どこを目指すのか明確になり最短距離が決まる。少し頑張らないとできないことを目指すので社会的インパクトを創ることができる
バリュー、行動指針、ウェイ、クレド
定義:企業の一員としての心構え。私たちらしさを明文化したもの
効果:具体的に行動できる
コンセプト
定義:次の時代を創る新常識の種
効果:今、どのように動いていいかみんなわかり力を発揮できる。一貫性を創る
ペルソナ
定義:潜在的な不や快を、1番顕在化に近い状態に入る代表者
効果:だれにとってが明確になる
インサイト
定義:ペルソナが満たされていない隠れた欲求
効果:解決しなければいけないことが明確になる。売れやすいツボの仮説を把握する
企画
定義:アイデアが実行可能な状態に整った具体策
効果:具体的にどう動いていいかがわかる
アイデア
定義:課題や問題を解決するための発見
効果:独自性を生む
リサーチ
定義:分析し予測をすること。アイデアの基になる情報の獲得
効果:比較することで新しい視点と無用な戦いを略すことができる
デザイン
定義:引き算による意匠の設計。広義では課題を発見し計画・解決すること
効果:感情を揺さぶり記憶性や愛着性を創る
まとめとして、単純にすると
- 目指す理由
- 目指す場所
- 目指し方
- 行動
の4つが大切です。
それぞれ多少強引な部分もありますが、入れ込んでみると以下のようになります。
- 目指す理由(パーパス、ミッション、経営理念、ペルソナ&インサイト)
- 目指す場所(ビジョン)
- 目指し方(マーケティング、ブランディング、コンセプト、企画、アイデア、バリュー)
- 行動(リサーチ、デザイン、日々のお仕事)
誰かに話すときは以下のような流れで話すことが多いです。
使命(目指す理由)→未来(目指す場所)→実現案(目指し方)→行動
言い換えると、
そもそも私たちは→こんな世の中にするために→このような意味を創り→これをやります
となります。
自社のビジネスについて一貫性があるかどうかぜひチェックしてみてくださいね。