COLUMN

共感されるブランドストーリーのつくり方
学び,

共感されるブランドストーリーのつくり方

前回は、商品コンセプトを「価値の設計図」として整理しました。
また、強みはできることを勝てることに仕上げていくコツを共有しました。
※前回の記事

今回は、そのコンセプトをどう伝えるか、という
共感されるブランドストーリーのつくり方についてお話しします。

ブランドをつくるのは、
機能でも価格でもなく「共感」です。

ユヴァル・ノア・ハラリは、
世界で2500万部発行された著書『サピエンス全史』の中で、
「人間は物語によって協力する唯一の生き物だ」と語りました。
つまり、ストーリーは単なる装飾ではなく、
人を動かす仕掛けそのものとも言えます。

そして、ストーリーを考えるときに大切なのが、
サイモン・シネックのゴールデンサークル理論。
YouTubeでの日本語字幕版の解説動画は、
なんと2142万回以上再生されています。
https://em-tr271.com/L83723/e2979/41411

この理論は人に動いてもらいたいときには
「Why(なぜ)→ How(どのように)→ What(何を)」の順で語ることを提唱しています。
人は「何をするか」よりも、「なぜそれをするのか」に共感し、行動を起こします。

例えば、
「私たちは“時間に追われる現代人に余裕を取り戻す”ための服をつくっています(Why)」
「そのために、肌が喜ぶ天然素材と、動きを邪魔しない設計をしています(How)」
「それが、この“日常を軽くするジャケット”です(What)」
という順で語ることで、ブランドの存在理由がより自然に伝わります。

また、誰の視点で語るかも重要です。
企業の説明ではなく、使う人・つくる人の“リアルな声”を軸にしましょう。
たとえば「お客様の一言」や「開発時の失敗談」など、
小さなエピソードは共感を呼びます。

一方で、やってはいけないのは「盛りすぎ」と「抽象的すぎ」。
感動話を詰め込みすぎると嘘っぽくなり、
「人と人をつなぐ」「想いを大切に」といった言葉だけでは何も伝わりません。

一つのストーリーで、一つのメッセージを伝えることを意識すると伝えるが伝わるへ変わります。

企業側は想いが強いので盛り込みたくなる気持ちもとってもわかります・・・(笑)

次回は新しい意味を定義するコピーの考え方を共有します。

TREND/Fashion,
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守るべき「伝統」と時代に合わせた「変化」
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