ブランディングのステップ
韓国から帰国の淺野です。ソウルだけくるくると回り、食と現代建築を堪能してきました。国立競技場問題にもあがった、ザハハディドさんの建築、デザインセンターは圧巻でしたし、サムスン美術館で見た体験型のアートにもとても刺激を受けました。
前回はブランディングの7つの効果として、ブランドを持つメリットをお伝えさせていただきました。ブランドを持つメリットは一言で表すといろんな物事が【引き寄せられる】ということでした。
さて、本日はブランディングのステップについて書きます。実際にブランドを創るには何をすればいいの?と聞かれることが多くあります。
単純に表すのであれば以下の3つです。
①強みの明確化
②ターゲットの決定
③ポジショニングの設定
以上の3つを整え、共有できる「言葉やビジュアルイメージ」にします。
人間は五感で認知する生き物なので、言葉だけではなくイメージにすることで、共有をしやすくします。
①強みの明確化
自社はお客様に何で喜ばれているか?これから何を売って喜んでいただき続けたいか?など、自社として、お客様にとって、競合から見て(3Cといいます)、主観と客観を併用して強みを明確にしていきます。
そんな強みなんてないよと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、自社の業界では当たり前のことでも、エンドユーザーにとっては価値のあるものであったり、視点を変えれば強みは必ず見つかります。
②ターゲットの決定
発見した強みを活かして、売り続けていきたい相手を設定します。これは、30代~40代の女性 と単純に設定してはいけません。
最低でも、雑誌VERYを読む32歳女性 くらいまでは絞りたいところです。
販促戦略に力を入れていくのであれば、ペルソナといって、個人の行動や年収家族構成、休日の動き方などすべてを明確にし、それに伴った仮説を企画や商品に落とし込んでいく手法もあります。こうすることでチームで仕事を行う際にも客観的に正しいのかを判断する基準となり、ぶれないささる提案が可能になります。
③ポジショニングの設定
NO.1のポジションをいかにつくるか?ということです。
例えば、
日本一高い山 といえば 富士山
日本一有名なお米 といえば コシヒカリ
のように、NO.1は記憶に残ります。
すでにあるNO.1を倒すことはなかなか難しいかと思いますが、
山であれば、初心者におすすめNO.1高尾山
米であれば、ねばりNO.1ねばりまさり
というように、NO.1を切り口にすることで覚えてもらえるようになります。
以上の3つに共通しているのは、【絞る】ということです。
中小企業は特にこの【絞る】ことで、利益を確保し、大手企業から独自化を図っていくことが第一歩になります。ランチェスター戦略という弱者が強者に勝つための戦略の一部です。詳しくはまた後日まとめてお伝えいたします。
※①、②、③は、考え方によって順番が変わることがありますが、まずは自社の現状をラグーンだしく把握するというところからスタートすると考えやすいので、今回は①を先頭にしております。