
ミッション・ビジョンがブランドの出発点になる理由
ブランドづくりを始めるときなにからやるべきか?
私たちなりの答えは、
ミッション(目指し続けること)と
ビジョン(目指す未来)を言語化することです。
なぜミッション・ビジョンが大事なのか3つのポイントを共有いたします。
1つ目は、社内外に一貫した判断基準ができること。
価格や商品ラインなど迷ったときに
「私たちは何のために存在するのか?」に立ち返ることで、ブレずに前に進めます。
2つ目は、お客様や仲間に「共感」される軸になること。
単なる商品スペックではなく、会社の想いに共感して買ってくれる人が現れます。
応援者が生まれる土壌です。
3つ目は、自社の“らしさ”を伝えやすくなること。
言葉にしにくい魅力や価値観が言語化されることで、
採用や営業、発信の場面で「なぜ選ばれるのか?」が明確になります。
ブランドの統一感にもつながります。
ミッションとビジョンの違いも共有させてください。
例として睡眠関連のグッズを扱っている場合を想定してみると、
こんなミッション、ビジョンが浮かんできます。
ミッション:なぜそれをやるのか?(=“北極星”)
「健康を習慣に変えることで社会を明るくする」
抽象的でよいですがワクワクすることが大事です!
ビジョン:どんな未来をつくるのか?(=“目指す山の頂”)
「2030年までに日本人の平均睡眠時間を30分延ばす」
こちらは具体的である必要があります。
すこし努力が必要な、でもワクワクする未来像です!
どちらも経営者の過去の体験や価値観と深く結びついています。
だからこそ、経営者の想いをみえる化することが大切で、
結果生成AIにはできない独自性が磨かれていきます。
さて、ではどのように作るのでしょうか?
場合によって様々ですが、作り方を少し紹介します
・過去の棚卸しをする
創業・継承理由、転機となった経験、印象的だった仕事などを振り返ります。
個人的なことでは、人生グラフや、幼少期の感情の揺れなど、根源的な体験から振り返ってみましょう。
・社会に対して何を成し遂げたいかを言語化する
何の「不」を解消したいのか?誰に対して?自分たちだからできることは何か?
・未来年表や10年後の理想像を言語化して考える
現状の延長ではない、少し先のチャレンジングな未来を描いてみましょう。
これでもまだまだ言葉として固めていくには時間がかかります。
そんな時はこんな問いをしてみてください。
・そもそも、なぜこの事業を始めたのですか?
・あなたが一番大切にしている価値観は?逆に絶対に許せないことは?
・10年後、社会やお客様にどうなっていてほしいですか?
こうした問いに答えることで、言葉の輪郭が見えてきます。
まとめ:
ミッションとビジョンは、ブランドの「軸」であり「目指すある地点」です。
ブランド戦略や商品開発に迷いが生じたとき、いつでも戻れる場所があると安心ですよね。