COLUMN

ブランディングは伝言ゲーム
学び,

ブランディングは伝言ゲーム

ブランドコンセプト設計のはなし

みなさんは、伝言ゲームをやったことがありますか?
最初の人の言葉が、最後にはまったく違う意味で伝わってしまう・・・
ちょっと笑える、でもどこか“伝えることのむずかしさ”を感じる遊びです。

実は、ブランディングもこれに少し似ています。

「こんな想いで商品をつくっています」と伝えても、
お客様が受け取る印象が意図とズレてしまうと感じることがありませんか?
どうすれば想いや価値が最後まで届くのか?を考える必要があります。

ブランディングとは、
企業と顧客が共通の価値とイメージを持つブランドをつくるすべての活動のこと。
しかし、最初から自然に一致するものではなく、途中でズレて伝わることが多くあります。

「丁寧なモノづくりをしているのに、安っぽく見られる」
「ストーリーがあるのに、“普通の商品”として扱われる」

そんなすれ違いが生まれるのは、
ブランドの言葉や見せ方にブレがあるからかもしれません。

だからこそ重要なのが、コンセプトの言語化と共有です。
つまり、「このブランドは何者か?」を一言で表す、ブランドの“核”をつくること。

ブランドコンセプトを設計するうえで大切なのは、3つの視点の重なりを意識することです。

1. 顧客の“不・欲”
お客様が日常で感じている「困りごと」や「隠れた欲求」に気づき、
解消することがブランドの存在価値になります。
「なぜその商品が必要なのか?」という“買う理由”を生み出す源です。

2. 自社のミッション
自分たちは何のためにこの事業をしているのか?
社会にどんな貢献をしたいのか?
この“北極星”があることで、チームがすぐに動ける状態が整います。

3. 目指すビジョン
少し先の未来で、どうなっていたいか?
誰がどんなふうに変化しているのか?
その理想像が描けると、社内外で共感が広がります。

ブランドコンセプトは、伝言ゲームの“最初のひとこと”です。
ここが曖昧だと、どれだけ良い商品でも正しく伝わりません。

チェックポイントは
・買う理由はあるか?
・迷ったときにもすぐ判断し動けるか?
・独自性があるか?
です。

さらに、「それは新しい常識になり得るか?」という問いに答えられると、
長期的に強いコンセプトになります。

ぜひ「自社のブランドを一言で表すと?」という問いに、
顧客の不と欲、ミッション・ビジョンを土台に、言葉を探してみてください。

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ペルソナの明確化
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