COLUMN

これまでのファッションデザイン、これからのファッションデザイン
学び,

これまでのファッションデザイン、これからのファッションデザイン

名古屋造形大学は名古屋市にある美術大学です。
なぜ、美術大学にファッションデザイン論が講義としてあるか。
それは、将来の道としてファッションを選択肢に考える学生が多いからとのことでした。

1~4年生の受講になり人数も多いため、最初は別の方を紹介してお断りしようと
思っていたのですが、建築がとてもかっこよく「ここで話してみたい」と直感を受けました。
紹介した方も会社の都合で難しいということで私が拝命させていただきました。

蓋を開けてみると生徒の数は約450名。
講堂が300名が限界収容人数ということでハイブリッドの授業になりました。

大人数の授業はたくさんの人に情報共有できる一方、
聴講者とのやり取りがしにくいので工夫が必要です。

責任重大な第一回目の授業を考えているときに、
私達も関わらせていただいている、10/25~27に開催のひつじサミット尾州
https://em-tr271.com/L83723/e2913/21251)のことを思い出し、
発起人である三星毛糸(株)の岩田社長に一緒に授業をしていただけないか打診したところ
快諾いただきました。

テーマは「これまでのファッションデザイン、これからのファッションデザイン」

私からは、ファッションとはなにか?デザインとは何かを
語源から読み解き共有させていただきました。

ファッションは、もともとはラテン語のfactio(ファクティオ)から生まれた言葉で、
仕方、様式などを意味します。
現在では人々の自己表現が、着方→暮らし方→生き方に移行しており、
多くのファッションブランドが、洋服以外のことにチャレンジされていることからも
変わってきていることを実感しています。

デザインは、もともとde(分離、除去)sign(記し)と二つの言葉が合わさったもので、
見えないものを視える化し、解決することがデザインに必要なことと共有しました。

ファッションデザインとは、時代の求めることを視える化して解決していくこと。

では、これからの時代が求めていることは何か?
実際にどんなことが行われているか?を考えたときに
ひつじサミット尾州がそれを体現していると思っています。

岩田社長からは、ひつじサミット尾州を始めようと思ったきっかけ、
ファッション業界の抱えている社会課題、
そしてそれを愉しみながら解決できるひつじサミット尾州の魅力、
参加事業者と共有する5つの目的、実際の活動内容や裏話など
60分生徒が飽きることがないよう工夫して話していただきました。

5つの目的を解説する際に、岩田社長から、
「どれかに共感いただけるならあなたは仲間です。ウールのクリンプのように
回り道をしながら緩くてふわっとつながれる関係を大切にしています。」
という名言は生徒の感想にもたくさん記載がありました。

講義型で心配していた生徒の反応も、
悲観することなく産地を盛り上げようという姿勢に心うたれたのか、
講義終了後インターンを希望する生徒の多さから、見て取れてホッとしました。

岩田社長の話は何度も聞かせていただいてますが、
今回改めて「関わり代」の大切さを学びました。

完璧なものよりも、余白があることで、
予期していなかったポジティブな反応やコンテンツが生まれる。
大きな方向性については参加事業者とも共有し、任せていく。

これは、イベントのようなサービス業にも当てはまりますし、
モノづくりにも同じことが言えるので今の仕事にももっと取り入れていけると
学ばせていただきました。

岩田社長、お忙しい中時間を作っていただいてありがとうございました!

ひつじサミット尾州、ぜひ遊びに来てくださいね。
10月25日(金)~27日(日)開催です。
詳細情報はこちらから。
https://em-tr271.com/L83723/e2913/31251

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