人と農と食とアートをつなぐ体感ブランディング空間の情報
本日のテーマは人と農と食とアートをつなぐ体感ブランディング空間の情報です。
先日千葉県木更津市にある【クルックフィールズ】にリサーチに行ってまいりました。
ミスターチルドレンの作曲家としても知られる、小林武史さんがプロデュースされている空間で、もともとは牧場だった場所をリデザインした、循環をテーマにした総合施設です。
サスティナブルと言われ続けて長い年月が経ち、名前が先行しているにとどまってしまっているプロダクトや、サービスがある中(まずは形から入るのも有り派です!)、実践し体感できる空間に感動いたしましたので紹介していきたいと思います。
場内はこんな感じで
農、食、アート、泊、遊、自然、エネルギーで現在分かれています。(これから図書館ができたり、新しい宿泊施設ができたり、知、学なども入ってきそうです)
今回は、名前の由来と全体図から始まり、
1.アート
2.農業
3.食
4.泊
の4本立てで紹介してまいりたいと思います。
それではどうぞ!
0.名前の由来とロゴの意味と全体図
いり口に差し掛かるとまず出迎えてくれたのは、キャンプファイヤーを模した入口。
名前とロゴデザインについても感動しましたのでシェア致します。
まず、クルックとはきゅうりという意味で、小林武史さんが家庭菜園でキュウリを育てており、収穫の際にアンディウォーホルのバナナのようだ。と感じたところから名前を付けたようです
アンディウォーホルのバナナは一般的な生活溢れるものがアートになったという意味付けで世界的にも評価されているアートですが、それをキュウリでつなげたというのは面白い視点ですよね。
そしてロゴの下の部分が切れているのは、朝日の地平線を表しているそうで、太陽が昇ってきたときの希望であることをレストランの女性の方に教えていただきました。社内で浸透しているとさらに関心。
さて、全体図ですがくぼ地のようになっており、ディズニーランドのように非日常を体感できる空間設計になっています。
右に見える橋は海に廃棄された素材を融合した橋になっています。後述するビオトープに向かって排水を浄化するための小川が流れています
1.アート
インパクトがあるのは、アート。何だろうの興味を刺激してワクワクした気持ちにさせてくれます。
草間彌生さんももちろん面白いのですが
増田セバスチャン さんの「ぽっかり空いた穴の秘密」も感動です。
外観はこんな感じなのですが、
中に入れるようになっており、こんな感じ。
海から太陽に向かってたのしく伸びていく。そんな印象を受けてポジティブな気持ちになれました。
2.農
もともと10年ほど前から農業は先行していたようで、それ自体で事業になっていることにまず驚きました。
そしてもともと牧場だったということもあり、酪農経営をされています。
フンが月に1トンほど出るということでたい肥として循環させていらっしゃいます。
親切にも、場内を案内していただき、ありがとうございます!
レストランで出た排水は、自然中を通り、循環されてビオトープとして生物が生きる場所にもなっています
そしてレストラン横でもコンポストの取り組みが実地されています!
生き物に関しては、牛さんのミルクでシフォンケーキがつくられていたり(後ほど登場の建築が感動)
触れ合うことができたりしています。
3.食
いよいよメインの食の話です。食のコンテンツは下記以外にもレストラン、センターハウス内のカフェ、ベーカリーがあるのですが、その他の2つを紹介させていただこうと思います。
A.シフォンケーキショップ
まず建築がすごい。
シフォンケーキもまるっと一個食べれるほどおいしいのですが、左官仕事で有名な久住有生さんが関わっています。
外観はもちろんなのですが圧巻は内装。
茶室のにじり窓のように、あえて入口を狭くする設計でワクワク感演出
それでは、感動の内部です!
シフォンケーキの中です!これは買っちゃいますよね(笑)
B.シャルキュトリ―
シャルキュトリー とは、フランス語で肉屋や食肉加工業のこと。
生ハムや、ジビエのソーセージなど食肉加工品を中心に販売されています。
地元出身のシェフの方がたまたまジョインしていただいたようで、引き寄せまくってますね。
4.泊
最後になりますが、現在の宿泊施設、タイニーハウスをご紹介。
いくつか泊まれるところがあり、どれを選ぶか悩みますね・・・
夜は焚火を囲いながらほぼフィールドを独り占めできる環境。
現在は皆川明さんも関わっている宿泊施設が準備中とのことでそちらも愉しみです。
新しい消費の在り方を実験し続ける場、実践し続けている場として今後も遊びにいきたいところがまた増えました!
淺野一平