COLUMN

結ばない帯結び
TREND/Fashion,

結ばない帯結び

最近着物の着付けを習い始めました。

元々習いたいとは思ってはいたものの日々の慌ただしさを理由に
始めるきっかけが見つからなかったのですが
年明けに友人の結婚式があり、母の着物を着て参列しよう!と思い立ち、
習い始めました。

みなさんは着物を着る機会はありますか?

冠婚葬祭や成人式、卒園入学式などのハレの日など、特別な時に着ることはありますが、
日常的に着物を着る方は少ないのではないかと思います。

洋服を着る人が増え、着物を着る人が少なくなってきている「着物離れ」
着物業界の市場規模は昭和50年代半ばの1.8兆円をピークに
2023年には2,240億円と約1/9まで減少しているそうです。
着物離れの大きな理由には着付けの仕方が分からない、
着付けに時間がかかることが挙げられています。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000087001.html

私も1回着物を着るのに1時間以上はかかりますし、
着付け教室に数回通っただけで習得できるものでもなく、着付けの難しさを感じています。

特に帯結び。背中に手を回して結んだり、
着崩れないように結んだりするのは本当に難しいです。
お太鼓結びを習得しようと奮闘していますが肝心のお太鼓が
綺麗に形作れず毎度やきもきしています。

文明の利器にも頼ろうと簡単にできる帯結びはないかと調べていると…
「結ばない帯結び」というものを見つけました。
https://amzn.asia/d/ezTiEt5
着物を着る人達からの支持を得てSNSでもバズっているようです。
帯を体に巻いて、ぎゅっと締めて、留めて、パタパタと折るだけ。本当に簡単。

残念ながら正装には向かないとのことですが、画期的な帯結び!と感じました。

帯は「結ぶもの」という常識を覆して生まれた「結ばない」という新しい帯結び。

以前、社内の勉強会で学んだ細田高広さんのコンセプトづくりの話を思い出しました。

“何か新しいものが生まれる瞬間、今のものを壊すことでもある。
何をつくる?から考えるより、何をぶっ壊す?何が許せない?
から考えると突破口が生まれる。“

普段の生活の中で感じているちょっとした不便やイライラが
新たなビジネスチャンスにつながるかもしれませんね。

LAGOON 近藤

学び,
若者が希望を持てるものづくりの未来像